将棋ブログ

将棋教室を開くには?開業の具体的な準備について徹底解説

将棋教室開業のイメージ

「将棋が好きで、この楽しさを多くの人に伝えたい」
「プロを目指すのはあきらめたけど、将棋界にかかわりたい」
「将棋教室を開きたいけど、何から始めればいいのか分からない…」

この記事では、将棋教室の開業に必要な準備について、実践的なノウハウを詳しく解説します。

目次

将棋教室開業の第一歩:コンセプトを明確にする

あなたの教室は、誰のため?

将棋教室を開くとき、ターゲットを決めないまま進めてしまうと、内容や集客方法がブレてしまいます。
まずは 「あなたが教えたい相手」「その相手が本当に求めているもの」 を照らし合わせながら考えてみましょう。
クラスを分けて、ターゲットを複数にするのも一つのやり方です。

子供向け

子ども向けの将棋教室は、「楽しさ」と「集中力を育てること」が大きなテーマになります。
ゲーム感覚で学べる工夫や、褒めて伸ばす指導が喜ばれます。
保護者へのフォローも重要で、成長がわかる仕組みを用意すると信頼につながります。

大人の初心者向け

大人の初心者には「気軽に学べる環境」や「基礎から丁寧に教えてくれる安心感」が求められます。
ルールを学び直したい人や趣味を増やしたい人が多いため、進行はゆっくりめに。
同じレベルの仲間と練習できる場を作ると継続しやすくなります。

上級者向け

上級者向け教室では、より実戦的な内容や高度な読みのトレーニングが必要です。
大会参加を目指す生徒も多く、プロ棋士の指導風のカリキュラムが人気。
難易度の高い課題や対局分析を取り入れると満足度が上がります。

親子教室

親子教室は、「共通の趣味を楽しむ時間」を提供できるのが強みです。
競争よりも、親子で協力しながら覚えていくスタイルが好まれます。
家でも続けやすい練習方法を伝えることで、家庭学習にもつながります。

レッスン形態の選択

ターゲットが決まったら、次に考えるべきは「どんな形でレッスンを提供するか」です。
将棋教室は大きく分けて 対面・オンライン・ハイブリッド の3つのスタイルがあります。
それぞれの特徴を理解して、あなたの教え方や地域性に合った形を選びましょう。

対面教室(自宅・レンタルスペース・公民館など)

メリット:

  • 直接指導できるため理解度を把握しやすい
  • 特に初心者や子どもに向いている
  • 生徒同士の交流も生まれやすい
  • 教室ならではの”あたたかい雰囲気”が強み

デメリット:

  • 地域による生徒数の限界
  • 自宅以外で開催する場合は場所代がかかる
  • 移動の手間がある

オンライン教室(全国から生徒を募集できる)

メリット:

  • 距離の制限がなく、地方でも生徒を集めやすい
  • 大人の初心者や忙しい社会人とも相性が良い
  • 運営コストは低め
  • 自宅で完結できる

デメリット:

  • 環境の準備(カメラ・マイク・画面共有など)が必要
  • 対面の温かみが伝わりにくい
  • 初心者には操作が難しい場合も

おすすめツール:

  • 81Dojo(オンライン道場)
  • Zoom、Google Meet(ビデオ会議)
  • 将棋ウォーズ、将棋クエスト(オンライン対局)

ハイブリッド型(対面とオンラインの併用)

メリット:

  • 対面とオンラインのいいところを合わせた形
  • 柔軟な運営が可能
  • 遠方の生徒にはオンライン、近隣の子どもには対面という住み分けができる

デメリット:

  • 管理やスケジュール調整の手間が増える
  • 両方の環境整備が必要

デメリットを考慮すると、慣れてきた段階で導入するのが理想です。

    自分の強みを棚卸しする

    棋力だけが強みではありません。
    次のような要素も大切な武器になります。

    • 教え方のわかりやすさ
    • 子どもとの接し方の上手さ
    • 大人への丁寧な指導
    • オンラインツールの活用スキル
    • 地域での人脈やコネクション

    棋力が高いに越したことはありませんが、上手さよりも「教える情熱」と「生徒に寄り添う姿勢」が何より大切です。

    棋力に不安がある場合の解決策

    「自分の棋力で本当に教えられるだろうか…」

    将棋好きの人の社交場としたり、生徒同士で実力を高めさせるというやり方もあるかもしれませんが、やはり講師の棋力が低いと、実績が出るまでは、なかなか来てもらえないでしょう。
    しかし、そんな不安を感じている方も、諦める必要はありません。

    プロの力を借りる選択肢

    棋力に不安がある場合は、外部講師を招くという方法があります。
    これは将棋教室の質を上げるだけでなく、生徒や保護者からの信頼性を一気に高める強力な手段です。

    外部講師の種類と特徴

    プロ棋士・女流棋士:

    • 指導対局や特別レッスンを通じて圧倒的な説得力
    • ブランド力・集客力が高まる
    • 費用は高めだが、特別レッスンとしての価値が高い

    現役奨励会員・元奨励会員:

    • より高度で専門的な技術指導が可能
    • プロ棋士よりも依頼しやすい
    • 実戦的な指導ができる

    アマチュア四段以上の実力者:

    • 実戦的で現場感のある指導
    • 比較的依頼しやすく、継続的な関係を築きやすい

    活用方法

    月1回の特別レッスン:

    • プロ棋士に月1回だけ特別レッスンを依頼
    • 教室のイベントとして非常に人気
    • 通常レッスンとの差別化ができる

    クラス別の担当制:

    • 上級クラスだけ外部講師に任せる
    • 自分は初心者や入門クラスを担当
    • 負担を抑えつつ全体のレベルを引き上げられる

    講師を招く方法

    • プロ棋士・女流棋士の所属団体(日本将棋連盟・LPSA)への依頼
    • 元奨励会員・アマ高段者への個別依頼(SNS・知人紹介・将棋サークル経由)
    • オンライン指導サービスや将棋系コミュニティからのスカウト

    最近はオンライン指導が増えているため、比較的気軽に依頼できる環境が整っています。

    段階的にレベルアップする方法

    外部講師を招くのが難しい場合は、まず初心者・入門クラスからスタートするのがおすすめです。
    駒の動かし方や基本の定跡、初段までを丁寧に教えるだけでも価値があります。
    自分も継続的に勉強し、指導範囲を少しずつ広げていきましょう。

    少人数制で教えることで:

    • 生徒一人ひとりに向き合いやすい
    • 実績も積みやすい
    • 教える技術も磨かれる

    ポイントは、完璧を目指さず「今できる範囲」から始めることです。
    小さく始めて少しずつステップアップすることで、教室の成長と自分の成長が同時に進みます。

    開業に必要な具体的な準備

    場所の確保

    コンセプトが固まったら、次は開講場所を決めましょう。

    場所メリットデメリットおすすめ度
    自宅コストゼロ、移動不要スペースに限界、プライバシーの不安★★★★☆
    レンタルスペース初期投資が少ない、柔軟性がある毎回の予約が必要★★★★★
    公民館・集会所低コスト、地域密着利用時間に制限、定期予約が難しい場合も★★★★☆
    テナント本格的な運営が可能高コスト、長期契約が必要★★☆☆☆
    オンライン場所不要、全国対応対面の温かみがない、初心者には不向き★★★☆☆

    最初のオススメとしては、自宅やレンタルスペース、公民館・集会所でコストをかけずに小規模に始め、軌道に乗ってからテナントを借りての固定教室を検討しましょう。
    ある程度強い人向けの場合は、オンラインも併用するのも良いでしょう。

    必要な設備・道具

    最低限必要なもの

    将棋盤と駒:

    • 生徒数+予備の分を用意
    • 1〜2セットは彫り駒や彫り埋め駒、盛上げ駒のような見栄えがするものを
    • 略字駒は初心者にわかりにくいので避ける
    • 初心者向けに駒の動かし方が書かれているスタディ将棋も用意すると便利

    あると便利なもの

    • 対局時計:真剣勝負の雰囲気を作る
    • ホワイトボード:戦法や詰将棋の解説に
    • ルールをまとめた資料:初心者向けの配布物
    • 初心者向けの入門書
    • 詰将棋集、戦法書などの専門書
    • 解説用の大盤:グループレッスンで活躍
    • 級位認定証や賞状:子どものモチベーション向上
    • 出席カードやスタンプ:継続通学の励みに
    • パソコンと将棋AI:棋譜解析などに活用
    • 保護者の待ち時間用アイテム:保護者に待ち時間を快適に過ごしていただくものを用意

    意外と見落としがちですが、「子どもの同伴の保護者への気遣い」は、将棋教室の継続率を左右する大切なポイントです。
    レッスン中、保護者の方が手持無沙汰になってしまうのは、実は「あるある」な課題です。
    ある教室を拝見した際も、待機スペースで時間を持て余している保護者の方の様子が気になりました。
    お子さまが将棋を楽しんでいる間も、保護者の方が快適に過ごしていただけるよう、ぜひ次の工夫を検討しましょう。

    • 快適な待機環境の提供: マンガ本や雑誌などの書籍、無料Wi-Fiなどを準備し、リラックスできる空間を作ります。
    • コミュニケーションのきっかけ作り: 教室の指導方針をまとめた資料や、将棋の入門書などを置いておくことで、保護者の方にとっても有益な「学びの時間」を提供できます。

    保護者の方への細やかな配慮が、教室への満足度を高め、結果的に生徒の継続率向上につながるでしょう。

    オンライン教室の場合

    • マイクとカメラ付きのパソコンやタブレット
    • 安定した高速インターネット環境(光回線推奨)
    • ヘッドセット:音声クリアに
    • 照明:顔が明るく映るように

    料金設定の考え方

    一般的な相場やライバルとなる教室の料金を参考にしつつ、ランニングコストを踏まえて、運営が継続できる料金体系にしましょう。

    料金相場一覧表

    項目対象・条件料金相場(目安)備考
    月謝子ども(初心者・初級者)月4回3,000円〜8,000円比較的安価な設定が多い
    子ども(中級者・上級者)月4回6,000円〜10,000円専門コースや選抜クラスは高め
    大人(一般会員・級位者)月4回7,000円〜11,000円教室やレベルによって幅がある
    大人(平日昼間など)フリーパス5,000円〜7,000円利用時間や曜日に制限がある場合
    入会金初回のみ2,000円〜10,000円教室によって設定なしの場合も
    体験レッスン初回体験無料または500〜1,000円見学は無料という設定も
    個別指導マンツーマン(30〜60分)2,200円〜4,500円/回集団指導より高め
    ビジター/単発非会員の都度参加2,500円〜4,000円/回会員にならずに参加
    年会費年1回3,000円〜5,000円必要な教室と不要な教室がある

    料金設定のコツ

    1. 地域の相場調査:他の習い事(英語、ピアノ等)やライバルの将棋教室を調べる
    2. 段階的な値上げ:最初は低めに設定し、実績に応じて値上げ
    3. 割引制度の活用
      • 兄弟割引(2人目以降20%オフなど)
      • 紹介割引(紹介者・入会者双方に1ヶ月割引)
      • 親子割引(親子セットで10%オフ)
    4. 支払い方法の多様化:銀行振込、クレジットカード、キャッシュレス決済など

    法的手続きと届出

    個人事業として開業する場合

    将棋教室を開くことが「事業」とみなされる場合、所得税法上、事業開始から1ヶ月以内に税務署へ「個人事業の開廃業等届出書」(開業届)を提出することが義務付けられています。
    小規模であっても、継続的に生徒から月謝などの収入を得て、営利目的で運営する場合は「事業」と判断されるのが一般的です。

    提出すべき書類

    1. 開業届(個人事業の開廃業等届出書)

    2. 青色申告承認申請書(節税メリット大)

    • 提出先:所轄の税務署
    • 提出期限:開業から2か月以内(または確定申告したい年の3月15日まで)
    • メリット:最大65万円の特別控除、赤字の繰り越しが可能

    確定申告の準備

    • 会計ソフトの導入がおすすめ(freee、マネーフォワード、弥生会計など)
    • レシートや領収書の保管
    • 経費として計上できるもの:会場費、教材費、交通費、広告費、通信費など

    扶養の範囲について

    配偶者の扶養に入っている場合:

    • 年収103万円以下:所得税の配偶者控除が受けられる
    • 年収130万円以上:社会保険の扶養から外れる
    • 副業として始める場合は、年収を意識した運営が必要
    • 開業届の提出(税務署へ、開業から1か月以内)
    • 青色申告承認申請書(節税メリット大)
    • 確定申告の準備(会計ソフトの導入がおすすめ)

    教室の規模が大きくなったら

    賠償責任保険の検討

    特に子ども対象の場合、けがやトラブルに備えて賠償責任保険への加入を検討しましょう。

    • 施設賠償責任保険
    • 生産物賠償責任保険(PL保険)
    • 年間保険料:数千円〜数万円程度

    従業員を雇う場合

    • 給与支払事務所等の開設届出書の提出
    • 労働保険(労災保険・雇用保険)の加入
    • 社会保険(健康保険・厚生年金)の加入(一定条件下)

    生徒を集めるための準備

    将棋教室を始める前に、生徒を集めるための準備を整えることが成功のカギです。
    事前の準備がしっかりしているほど、開業後の集客はスムーズになります。

    教室の情報を整理する

    以下の項目を明確にし、文章にまとめておきましょう。

    • 教室名
    • 所在地(またはオンラインの場合はその旨)
    • レッスン内容(初心者向け、上級者向けなど)
    • 料金体系
    • 対象年齢・レベル
    • 開講日時
    • 講師プロフィール
    • 教室の理念・大切にしていること

    どんな生徒に、どんな価値を提供するかを言語化することで、宣伝がしやすくなります。

    宣伝方法を決める

    複数の方法を組み合わせると、より多くの人に知ってもらえます。

    オンラインでの集客

    1. ホームページ

    • 教室情報をまとめ、体験レッスンや問い合わせを受けられるようにする
    • 各媒体からの誘導の受け皿として機能
    • SEO対策を意識したコンテンツ作り

    2. SNS(Instagram、X(旧Twitter)、Facebook)

    • 教室の雰囲気や指導内容を発信
    • 生徒の成長記録や対局の様子(保護者の許可を得て)
    • 定期的な投稿で認知度アップ

    3. Googleビジネスプロフィール

    • Googleマップなどの地域検索で表示される
    • 口コミが集まると信頼度アップ
    • 無料で登録可能

    4. 習い事探しサイト

    • ジモティー、ストアカ、カフェトークなど
    • 初期費用無料で始められるものも多い

    オフラインでの集客

    1. チラシやポスター

    • 地域の掲示板、学校、公民館、図書館などで配布・掲示
    • 目を引くデザインと分かりやすい情報

    2. 地域新聞・タウン誌

    • 開業告知や体験会の案内を掲載
    • 地域密着型の教室には効果的

    3. 地域イベントへの参加

    • お祭りやフリーマーケットでの体験ブース
    • 小学校の放課後教室や学童保育での出張授業
    • 地域との繋がりを作る

    4. 口コミ・紹介

    • 紹介特典を用意すると効果的
    • 既存生徒からの紹介が最も信頼度が高い

    体験レッスンの準備

    初回は、無料や低料金で体験レッスンを用意すると、参加しやすくなります。

    体験レッスンのポイント

    • 次回参加への誘導:体験当日の入会特典など
    • 簡単なカリキュラム:駒の動かし方〜簡単な対局まで
    • 楽しい雰囲気:将棋の楽しさを実感してもらう
    • 保護者への説明:教室の方針や料金を丁寧に説明

    教室の雰囲気を伝える

    ホームページや各媒体で発信すべき内容

    1. 写真や動画

    • 教室の様子(明るく清潔な空間であることを伝える)
    • 実際の授業風景
    • 生徒の笑顔(許可を得て)

    2. 講師のプロフィール

    • 棋力や実績
    • 将棋への想い
    • 教え方のこだわり

    3. 生徒や保護者の声

    • 「楽しく通っています」
    • 「集中力がついた」
    • 「先生が優しく教えてくれる」

    「安心して通える教室」というイメージを作ることが集客につながります。

    ホームページに載せるべき情報

    充実したホームページは、信頼感を高め、問い合わせを増やします。

    必須コンテンツ

    • トップページ:教室の特徴を一目で理解できるように
    • レッスン内容と料金プラン:明確で分かりやすく
    • 体験レッスンの案内:申込フォーム付き
    • 講師プロフィール:想い・実績を詳しく
    • 教室の写真・動画:実際の授業風景
    • 生徒の声や保護者の感想:信頼性の証明
    • アクセス方法:地図、駐車場情報
    • よくある質問(FAQ):不安を解消
    • お問い合わせフォーム:気軽に連絡できるように

    保護者の快適な待機環境の設置

    意外と見落としがちですが、「子どもの同伴の保護者への気遣い」は、将棋教室の継続率を左右する大切なポイントです。
    レッスン中、保護者の方が手持無沙汰になってしまうのは、実は「あるある」な課題です。
    ある教室を拝見した際も、待機スペースで時間を持て余している保護者の方の様子が気になりました。
    お子さまが将棋を楽しんでいる間も、保護者の方が快適に過ごしていただけるよう、ぜひ次の工夫を検討しましょう。

    • 快適な待機環境の提供: マンガ本や雑誌などの書籍、無料Wi-Fiなどを準備し、リラックスできる空間を作ります。
    • コミュニケーションのきっかけ作り: 教室の指導方針をまとめた資料や、将棋の入門書などを置いておくことで、保護者の方にとっても有益な「学びの時間」を提供できます。

    保護者の方への細やかな配慮が、教室への満足度を高め、結果的に生徒の継続率向上につながるでしょう。

    トラブル予防と対応

    将棋教室を運営するうえで、トラブルを未然に防ぐ仕組み作りは非常に重要です。

    あらかじめルールを明確にしておくことで、生徒や保護者との誤解を防ぎ、スムーズな運営につながります。

    遅刻・欠席時の連絡方法と振替制度

    連絡方法

    • メール・LINE・電話のいずれかを事前に決めておく
    • 緊急連絡先の確認

    振替制度

    • 欠席した場合の振替レッスンの可否を事前に明示
    • 「月1回まで振替可能」など具体的なルールを
    • 振替期限(例:当月内、翌月末まで)を設定

    振替制度を設けることで、生徒は安心して通いやすくなり、教室への信頼も高まります。

    月謝の支払い方法と期日

    支払い方法

    • 銀行振込
    • 口座引き落とし
    • クレジットカード払い
    • キャッシュレス決済(PayPay、LINE Payなど)
    • 現金払い

    複数の選択肢を用意すると便利です。

    支払い期日

    • 「毎月◯日まで」と明確に
    • 遅延時の対応もルール化(例:遅延金、レッスン停止など)

    事前にルールを示すことで、トラブルの発生を防ぎます。

    レッスン中のマナー

    レッスン中の基本的なマナーを決めておくと、授業がスムーズに進みます。

    基本ルール

    • 私語や他の生徒の妨げになる行動は禁止
    • スマホ使用は授業中は控える
    • 教室の道具を丁寧に扱う
    • 対局中は相手を尊重する態度を

    これらを簡単にルール化し、生徒や保護者に共有しておくと効果的です。

    退会時の手続きと返金規定

    退会手続き

    • 退会希望の連絡方法(メール、電話など)
    • 通知期限(例:退会希望月の前月末まで)

    返金規定

    • 月途中での退会時の料金計算
    • 入会金や年会費の返金の可否
    • 教材費の扱い

    明確にすることで、退会に関するトラブルや誤解を避けることができます。

    利用規約の作成

    上記の内容を含めた「利用規約」を作成し、入会時に説明・同意を得ることをおすすめします。

    書面またはPDFで保管しておくと、後々のトラブル防止に役立ちます。

    開業後の収支シミュレーション

    実際に将棋教室を開業した場合、どれくらいの収入が見込めるのか、具体例で見てみましょう。

    パターン1:小規模・自宅開業の場合

    条件:

    • 自宅で週1回開講
    • 生徒数:10名
    • 月謝:5,000円

    月間収入:

    • 月謝収入:5,000円 × 10名 = 50,000円

    月間支出:

    • 教材費:5,000円
    • 通信費・光熱費:3,000円
    • 雑費:2,000円
    • 合計:10,000円

    月間利益:40,000円

    年間利益:約48万円

    パターン2:中規模・レンタルスペース利用の場合

    条件:

    • レンタルスペースで週2回開講
    • 生徒数:20名
    • 月謝:6,000円

    月間収入:

    • 月謝収入:6,000円 × 20名 = 120,000円

    月間支出:

    • 会場費:40,000円(2,500円×週2回×4週)
    • 教材費:10,000円
    • 広告費:10,000円
    • 雑費:5,000円
    • 合計:65,000円

    月間利益:55,000円

    年間利益:約66万円

    パターン3:本格的・テナント開業の場合

    条件:

    • テナントで週5回開講
    • 生徒数:40名
    • 月謝:7,000円
    • 外部講師を月2回招聘

    月間収入:

    • 月謝収入:7,000円 × 40名 = 280,000円
    • 入会金:5,000円 × 2名(月平均)= 10,000円
    • 合計:290,000円

    月間支出:

    • テナント賃料:80,000円
    • 外部講師費用:40,000円(20,000円×2回)
    • 光熱費:15,000円
    • 教材費:15,000円
    • 広告費:20,000円
    • 雑費:10,000円
    • 合計:180,000円

    月間利益:110,000円

    年間利益:約132万円

    収益を上げるポイント

    1. 生徒数を増やす:継続的な集客活動が重要
    2. 月謝の適正化:実績に応じて段階的に値上げ
    3. コストの最適化:無駄な支出を削減
    4. 付加価値サービス:個別指導、特別講座、大会参加など
    5. オンライン併用:場所代をかけずに生徒数を増やせる

    よくある失敗例と対処法

    失敗例1:生徒が集まらない

    原因:

    • 宣伝不足
    • ターゲットが不明確
    • 体験レッスンの魅力不足
    • 料金設定が高すぎる

    対処法:

    • 複数の宣伝方法を組み合わせる
    • 無料体験会を開催する
    • SNSで定期的に情報発信
    • 地域イベントに参加して認知度を上げる
    • 料金を見直し、競合との差別化を図る

    失敗例2:生徒の継続率が低い

    原因:

    • レッスン内容がマンネリ化
    • 成長が実感できない
    • 講師とのコミュニケーション不足
    • スケジュールが合わない
    • 保護者同伴の負担が大きい

    対処法:

    • 定期的に級位認定や昇級試験を実施
    • 個別のフィードバックを丁寧に行う
    • イベントや大会を企画して刺激を与える
    • 振替制度を柔軟に設定
    • 保護者への報告を定期的に行う(子ども向けの場合)
    • 保護者が待ち時間を快適に過ごせるようにする

    失敗例3:収支が合わない

    原因:

    • 固定費が高すぎる
    • 生徒数に対して設備投資しすぎ
    • 料金設定が低すぎる

    対処法:

    • 最初は自宅やレンタルスペースから始める
    • 生徒数が増えてから設備を充実させる
    • 定期的に収支を見直す
    • 必要に応じて料金改定を検討

    失敗例4:時間管理ができない

    原因:

    • レッスンの時間配分が不適切
    • 準備に時間がかかりすぎる
    • 個別対応に時間を取られすぎる

    対処法:

    • タイムスケジュールを明確に設定
    • レッスン内容を事前に準備
    • 個別質問は休憩時間やレッスン後にまとめる
    • アシスタントや外部講師の活用を検討

    失敗例5:保護者とのトラブル

    原因:

    • コミュニケーション不足
    • 期待値のズレ
    • ルールの不明確さ

    対処法:

    • 定期的に保護者面談を実施
    • 成長報告を丁寧に行う
    • 利用規約を明確にし、入会時に説明
    • 問題が起きたら早めに対応

    まとめ:あなたの「好き」を仕事にする第一歩

    将棋教室の開業は、決して難しいものではありません。

    あなたの将棋への情熱が、多くの人に将棋の楽しさを届けます。

    まずは小さな一歩から。
    体験レッスンの開催、SNSでの情報発信、知人への声かけ…何でも構いません。
    今日できることから始めてみましょう。

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    さあ、あなたの将棋教室開業への一歩を踏み出しましょう!

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